則天武后以来の女禍の時代を終わらせ、唐全盛期をもたらした玄宗には影の如き名臣があった。唐6代皇帝、玄宗。彼が「将軍」と呼んだ宦官にして名臣に高力士(こうりきし)があった。二人は女禍の時代に幕を引き、開元の治と呼ばれる繁栄を実現する。しかしやがて、楊貴妃の出現、安禄山の大乱によって国は止め処なく乱れゆく。唐帝国最盛期をもたらした皇帝の一生とその影となり支えた忠臣を見事に描く歴史大河小説。
皇帝と忠義の宦官の大河長編。圧巻の面白さ!
則天武后以来の女禍の時代を終わらせ、唐全盛期をもたらした玄宗には影の如き名臣があった。
玄宗皇帝と「将軍」と呼ばれた名臣の波乱万丈。
唐6代皇帝、玄宗。彼が「将軍」と呼んだ宦官にして名臣に高力士(こうりきし)があった。二人は女禍の時代に幕を引き、開元の治と呼ばれる繁栄を実現する。しかしやがて、楊貴妃の出現、安禄山の大乱によって国は止め処なく乱れゆく。唐帝国最盛期をもたらした皇帝の一生とその影となり支えた忠臣を見事に描く長編歴史小説。
(本文より)
玄宗は四海の民を肩に乗せて屹立していた。その姿は眩いばかりの光輝を放っている。
「大家……」
高力士は身体の芯が熱くなるのを感じながら平伏した。玄宗は身の安全よりも民の幸せを優先しようとしている。このような考え方のできる皇帝が他にいたであろうか。玄宗の偉大さに改めて触れて、高力士はこれまでの人生を肯定されたように思った。この人を選んで、支えてきたのは間違いではなかった。
+ もっとみる
著:
小前 亮(コマエ リョウ)
小前 亮(こまえ・りょう)
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。在学中より歴史コラムの発表をはじめる。(有)らいとすたっふに入社後、田中芳樹氏の勧めで小説の執筆にとりかかり、2005年6月『李世民』(講談社文庫)でデビュー。
著書に『賢帝と逆臣と 小説・三藩の乱』『天下一統 始皇帝の永遠』(ともに講談社)、『朱元璋 皇帝の貌(かお)』『覇帝フビライ 世界支配の野望』(ともに講談社文庫)、『真田十勇士1~3』(小峰書店)、『広岡浅子 明治日本を切り開いた女性実業家』(星海社新書)、『残業税』(光文社)、『月に捧ぐは清き酒 鴻池流事始』(文藝春秋)などがある。
公式ウェブサイト http://www.wrightstaff.co.jp/"
ABJマークは、当サイトの電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第10371006号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちらをご覧ください。→
https://aebs.or.jp/