次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 間質性肺炎
(頻度不明)
咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常等があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、咳嗽、呼吸困難、発熱等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと。
11.1.2 偽アルドステロン症
(頻度不明)
低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。[
8.2
、
10.2
参照]
11.1.3 ミオパチー
(頻度不明)
低カリウム血症の結果としてミオパチーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。[
8.2
、
10.2
参照]
11.1.4 肝機能障害、黄疸
(いずれも頻度不明)
AST、ALT、Al-P、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
過敏症発疹、発赤、
そう
痒等
自律神経系不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等
消化器食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等
泌尿器排尿障害等
17.2 製造販売後調査等
17.2.1 国内市販後臨床試験
通年性鼻アレルギー患者を対象に実施した二重盲検比較臨床試験において、本剤又はプラセボ1日9.0gを3回に分割して2週間投与した。本剤は、くしゃみ発作、鼻汁、鼻閉等の症状を改善し、最終全般改善度は以下の成績であった。
副作用の発現率は、本剤群6.5%(7/107例)、プラセボ群6.4%(7/110例)であり、本剤群の主な副作用は、消化器症状(4例)であった
1)
。
|
|
改善度(%)
|
|
中等度改善以上
|
軽度改善以上
|
|
小青竜湯群
|
44.6(41/92)
|
83.7(77/92)
|
|
プラセボ群
|
18.1(17/94)
|
43.6(41/94)
|
ラット腹腔肥満細胞において、抗原刺激によるヒスタミンの遊離を抑制した
2)
(
in vitro
)。
(2)
アラキドン酸代謝
ブタ気管由来平滑筋細胞において、シクロオキシゲナーゼ代謝産物、リポキシゲナーゼ代謝産物の産生を増加させた
3)
(
in vitro
)。
18.1.2 神経ペプチドに対する作用
混餌投与したラットにおいて、toluene-2,4-diisocyanate点鼻による鼻洗浄液中のサブスタンスP,カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)及び神経成長因子(NGF)の増加が抑制された
4)
。
18.1.3 炎症細胞に対する作用
ヒト好酸球において、卵白アルブミン、ヒトIgG、ヒト分泌型IgA
5)
、GM-CSF及びPAFによる脱顆粒を抑制し、好酸球上の接着分子であるCD11b/CD18の発現を抑制した
6)
。また、rhIL-5による好酸球の生存率延長を抑制した
5)
6)
(
in vitro
)。
18.1.4 サイトカインに対する作用
経口投与したマウス脾臓細胞において、卵白アルブミン誘発IL-4産生が抑制されたが、IFN-γ産生は影響されなかった。また、IL-4産生CD4
+
T細胞(Th2細胞)増加が抑制されたが、IFN-γ産生CD4
+
T細胞(Th1細胞)は影響されなかった
7)
(
in vitro
)。
18.1.5 アセチルコリン刺激に対する作用
モルモット鼻腺細胞において、アセチルコリン刺激による細胞内Na
+
濃度の上昇を抑制した。また、アセチルコリンによるイオン電流増加を抑制した
8)
(
in vitro
)。
18.2 抗アレルギー・抗炎症作用
18.2.1
ラットに経口前投与したところ、48時間PCA反応が抑制された
9)
。
18.2.2
ラットに経口投与したところ、ヒスタミンによる皮膚毛細血管透過性の亢進が抑制された
9)
。
18.2.3
回虫抗原(DNP-As)感作アレルギー性鼻炎モデルモルモットに経口前投与したところ、抗原点鼻によるくしゃみ・鼻掻き行動の増加、鼻粘膜への好酸球浸潤、鼻腔容積の減少及び鼻腔への色素漏出量の増加がそれぞれ抑制された
10)
。
18.2.4
気道炎症モデルマウスに経口投与したところ、肺洗浄液中好酸球増加が抑制された。また、メタコリン(Achのメチル化誘導体)吸入による呼吸抵抗上昇が抑制された
11)
。
18.2.5
混餌投与したラットにおいて、ヒスタミン誘発くしゃみ及び鼻掻き回数が抑制された
12)
。
19. 有効成分に関する理化学的知見
19.1. 小青竜湯
20. 取扱い上の注意
20.1
本剤の品質を保つため、できるだけ湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい所に保管すること。
20.2
開封後は特に湿気を避け、取扱いに注意すること。
20.3
本剤は生薬を原料としているので、色調等が異なることがある。
22. 包装
500g[ボトル]
5kg(500g×10)[パウチ]
3.0g×42包[分包]
3.0g×189包[分包]
23. 主要文献
馬場駿吉ほか,
耳鼻臨床, 88 (3), 389-405, (1995)
Sakaguchi,M. et al.,
Meth.Find.Exp.Clin.Pharmacol., 19 (10), 707-713, (1997)
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