広告やポスター、情報メディア、グラフィックサービス、家庭用品、電気製品、自動車、家具、住宅等、あらゆるジャンルのデザインを総合的に学び、幅広い知識と高度な専門性を持ったデザイナーを育成します。
デザイン学科は「理論と実践」をベースに多様な問題に対するデザイン思考と、制作技術の体得を目指します。
一年次では、デザインの基礎をコミュニケーションとして捉え、その基礎知識と技術の習得に専念します。併せてグラフィックデザイン、コミュニケーションデザイン、プロダクトデザイン、スペース・アーキテクチャー等の基礎演習や実習からその概念や意義を学びます。
二年次以降は自らが選択した専門領域を核に、必要とする他の領域を自由に学びながらデザイン手法を修得し、多様な社会の要請に応えられるデザイン力を育成します。
さまざまな価値観が交錯する現代、芸術総合大学としての日藝デザインがめざすものは、社会に貢献するデザインの可能性です。
Educational Philosophy
デザイン学科は「芸術と技術の統合」を掲げたドイツ・造形学校バウハウスの教育システムを継承し進化させてきました。
デザインは複雑なことを明快に、使い難いものを使い易く、混沌に秩序を与え我々の生活と社会環境を快適で心豊かにすることです。また、地球の自然環境を守り持続可能な世界を維持するため、さまざまな技術や産業を通して知恵と思考の組み立てを行うこともデザインの重要な役割です。
デザイン学科は、豊かな感性と鋭い洞察力を身に付け、デザイン思考と技術で多くの問題に解決策を提案出来る力をもった、総合的視野と造形力のあるデザイナーを育成します。 芸術と科学の領域を横断しものごとの本質を見通すこと、異なる要素を高い次元で融合させる思考とセンスを磨く、これがNICHIGEI DESIGNに引き継がれてきた精神です 。
■ 過去3年間の実績
クリエイティブコミュニケイションズ株式会社レマン/株式会社昭栄美術/株式会社スマイルズ/セイコーエプソン株式会社/積水ハウス株式会社/株式会社ゼネラルアサヒ/株式会社大広/大昌工芸株式会社/株式会社電通/株式会社電通テック/大東建託株式会社/株式会社東急エージェンシー/ダイナパック株式会社/株式会社宝塚舞台/タカラトミーグループ/株式会社ダブリューズカンパニー/ツインバード工業株式会社/日産自動車株式会社/株式会社バウコミュニケーションズ/株式会社博報堂/(有)バナナグローブスタジオ/パナホーム株式会社/フォントワークス株式会社/プリ・テック株式会社/株式会社ホンダアクセス/株式会社マッキャン・ワールドグループホールディングス/三菱電機/明光ホームテック株式会社/株式会社ランドマック ほか
『足立区立竹の塚中学校ウインドウディスプレイ計画』
日藝デザイン学科では、足立区立竹の塚中学校の校舎西側の2階と3階の窓ガラスそれぞれ80mの長さ全面に、中学校のオリジナルキャラクターである「竹坊」や足立区の「ビュー坊」などが竹林に遊んでいるような楽しいディスプレイデザインを制作しました。まず初めに、中学生の創作した原画を丁寧にキャラクターとしてリライトし、オリジナルのロゴタイプを合わせて作り、キャラクターの使用規定とバリエーションを18体創作して著作権の侵害が起きないように整備しました。その上で、1日で大量の窓ガラスにキャラクターや竹のシートを貼るイベントを計画。当日は中学生や教員、父母、地域の皆さんの総出で楽しい作業+美しい仕上がりのウインドウディスプレイが完成しました。企画の段階〜中学生や地域へのプレゼン〜作品の制作〜業者さんとの細かい打ち合わせ〜当日設営までの細かい計画など、何回も中学校に足を運び、電車からよく見える角度や色彩を測定して準備に半年をかけて完成しました。完成作は区長も直々に見学しにきたり、足立読売などメディアにも大きく取り上げられました。
『ねりマルシェ ショッピングバックデザイン計画』
練馬区では2019年秋に世界都市農業サミットを全世界で初めて開催します。その大イベントの前年に当たる2018年のプレイベントの一つである「ねりマルシェ」を開催するにあたって、当日来場した先着3000名に無償で配布するショッピングバックのデザインを日藝デザイン学科が依頼されました。都市農業という特徴を知り、実際の農家さんがどのような問題を抱えているのか、どのようなデザインを希望しているのか、などの実地オブザベーションに数ヶ月かけて、学内での2回のプレゼンテーションを経て、農家代表者や区役所担当者など十数名の前でコンセプトや展開などの映像を交えた最終プレゼンテーションを行いました。最終的には一案に決定し、早速実物の制作に入り、2018年10月中旬に納品、デザイン採用者の表彰などがありました。どの作品も皆力作で、日藝生のセンスやプレゼンの巧さに皆様から感嘆と賞賛の声が集まりました。
授業のねらい
デザイン分野(ベーシック・グラフィック・メディア・インダストリアル・プロダクト・アーキテクチャー等)の異なる専門領域の教員による複合授業。3クラスに分け2人の教員が一組となり複合テーマを4週に渡って指導します。
自然の原理・法則や人の生活、行為等からテーマを設定しデザイン行為(発見・発想・表現・制作・伝達)を行い、多様なデザインの可能性を知る事を目的としています。
肥田 不二夫(インダストリアル・プロダクト)
森 香織(ベーシック)
長瀬 浩明(インダストリアル・感性工学)
笠井 則幸(グラフィック)
石田 純之助(スペース・アーキテクチャー)
布目 幹人(広告)
フィールドデザインワークショップ
授業のねらい
デザインの基礎となる物から空間までの様々なスケール感と表現力を身につけるため、商品開発~建築提案~環境演出へと段階的な制作を通して学びます。
デザインの魅力と可能性を探り、得意とする分野や領域を見出し、将来の社会活動がどのような方向かを見定めます。
桑原 淳司(スペース・アーキテクチャー)
木村 政司(ビジュアル・サイエンスイラストレーション)
熊谷 廣己(アーキテクチャー)
佐藤 徹(プロダクト・インダストリアル)
ウインドウディスプレイ
授業のねらい
デザイン学科の学生たちが、大活躍した銀座スペースデザインコンペティションの内容を受け継いだ授業である。銀座和光のショーウインドウを学生がデザインし、その実現を目指し、<学生時代の銀座デビュー>に挑戦するものである。学生たちの弾けるような笑顔と出会えるデザインプロジェクトでもある。
熊谷廣己(アーキテクチャー)