皆さんの身近ある食べ物やジュース、絵画や染め物、化粧品など様々なものに色を付ける成分を着色剤といいます。着色剤には、水や油などの溶剤にとけて溶剤自体に直接色を付ける「染料」と、溶剤には溶けず、溶剤が乾いた後は着色剤が固まって残る「顔料」に分かれます。
その「顔料」の中でも、鉱物から作られた「無機顔料」と呼ばれる着色剤は大変古くから使われていました。これは染料に比べて耐久性があり、10年、100年どころか15000年前のラスコー洞窟の壁画にも使われた顔料は、現在でも色彩が残っています。
Image credit: Prof Saxx / CC BY-SA 3.0.
(画像はウィキペディア「ラスコー洞窟」から借用)
天然の鉱物を砕いて粉にした天然岩絵の具は、艶のない深みのある色が美しく、古代から壁画や絵画などに利用されている画材です。
秋田大学で所蔵している絵巻「阿仁鉱山 銅山働方之図(あにこうざん どうざんはたらきかたのず)」では約150年前に作成されたにもかかわらず、未だに美しく発色しています。
(絵巻「阿仁鉱山 銅山働方之図」の一部)
使われている色の元になった鉱物を見てみましょう。
写真の鉱物はすべて鉱業博物館に展示しているものです。
1.藍銅鉱、2.赤鉄鉱(ヘマタイトとも呼ばれます)、3.孔雀石、4.青金石(ラピスラズリとも呼ばれます)
これらの鉱物は色が鮮やかで人気もあるため、天然石・アクセサリー販売店等で比較的安価で手に入ります。藍銅鉱と青金石は青色、孔雀石は緑色、赤鉄鉱はレンガ色になります。
ステンレス(または鉄)乳鉢
石の塊をある程度の大きさに砕くときに使います。
めのう乳鉢
ステンレス乳鉢で砕いた後、めのう乳鉢を用いて粉状にします。
膠(にかわ)液
粉末にした岩絵の具を、紙などに描く際に使います。画材屋等で販売しています
絵を描くときに使うものです。パレット、筆、画用紙や葉書など。
ゴーグル、マスク
飛び跳ねた石のかけらから目を守ったり、砕いた粉末を吸い込まないようにするため着用します。
余った岩石粉を保管するときに使います。
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